海外生活をするとなると考えなくてはいけないのが、保険です。
海外滞在用の保険は値段や補償内容もさまざまであるため、自分の予算と相談し、かつ必要な補償が含まれるか確認の上契約する必要があります。
今回は、学生でもなく駐在でもなくワーホリ目的でもないという私の状況で、なるべく費用を抑えて、ヨーロッパで暮らす上で必要な補償が揃った保険を契約するまでに検討したことをまとめます。
保険を検討する際に注意したこと
私が今回の保険選びで注意したのは、以下の3点です。1つずつ、理由も合わせて紹介していきます。
- 値段に対して必要な補償が揃っているか
日本の海外滞在用の保険は生命保険も抱き合わせになっているため、海外に拠点を置く会社のものより高いです。日本の商品では歯科治療やなどの補償はプランに入っておらず、オプションでつけなくてはいけない場合もあります。逆に、海外の保険会社の商品では、安くても基本プランに歯科治療や損害賠償がついている商品も多いです。保険料が高いからといって、全ての補償がついているわけではないので注意が必要です。
- 対応言語
海外の保険を契約する場合、英語と現地語のみの対応しかできない会社と、日本語サポートが可能な会社があります。現地で病院にかかった際に、その場で電話をし保険会社に確認するという可能性もあると思うので、自分が安心できる状況にしておくことが大切です。
- 保証の範囲
現地のプライベート病院でかかった費用も補填されるのか、入院治療時はどのレベルの治療まで保険適用となるのか、滞在する国の医療費を考慮し、各補償の限度額は現実的かを考えておく必要があります。プライベートクリニックでないと英語が通じないということも起きえますので、確認が必要です。
コスパの良い2つの保険会社とプラン
以上のことを念頭におきながら保険を探しました。私の状況だと、同じ保険料を払うなら、生命保険よりも損害賠償や病院・歯医者にかかった時の支払いが充実していた方が良いと判断し、最終的に値段と補償内容が私のニーズを満たしていた、ドイツに拠点を置く2つの会社の保険プランで迷いました。
問い合わせの結果も交えながら、それぞれについてまとめていきます。
ステップイン旅行保険
検討したプラン:「エコノミープラス」(59ユーロ/月・年間約12万円)
プランの特徴
- 保険の申し込みから保険金請求手続きまで日本語での対応が可能
- 39歳以下は2年まで59ユーロ/月
- EU圏内・イギリスで一律に保険適用
- 現地の保険適用内の治療であれば上限なしの医療費
- プライベートクリニックも補償の対象
- 歯科治療も補償対象
- リハビリ費用も補償対象
- 妊娠時の定期検診から出産まで補償される
- 旅行賠償責任保険(人的・物的物損、家財賠償、鍵紛失等)が含まれている
- 途中解約・延長が可能(条件あり)
契約前に問い合わせをしましたが、日本人スタッフの方に丁寧で迅速な回答をしていただきました。
ドクターヴァルター
検討したプラン:「Educare24 M」(37ユーロ/月・年間約7万円)
プランの特徴
- 保険の申し込みや保険金請求手続きは英語かドイツ語での対応となる
- 39歳以下では保険料が2年まで37ユーロ
- 現地の保険適用内の治療であれば上限なしの医療費
- 歯科治療も補償対象
- リハビリ費用も補償対象
- 妊娠時の定期検診から出産まで自己負担金なしで補償
- 事故保険、個人賠償保険、強制送還保険がプランに含まれている
- 最長保険期間は4年
公式サイトを見てみると、こちらのプランはドイツへの入国を前提に、ワーホリ目的や学業など、目的が限られていると明記されています。日本の正規代理店に問い合わせをしたところ、EU圏内では保険は有効とのことでしたが、ドイツの本社からは、Educareではなく、「Provisit Germany 」(38.5ユーロ/月)の契約が必要だと言われました。
私のように、学生でもなく、ワーホリでもなく、という方でドクターヴァルダー社の保険を検討する方は、Provisitを選んだ方が方が良さそうです。こちらも十分安いですよ!
最終的に私が選んだ保険は…
今回は、ステップイン エコノミープラスを契約しました。
自分の求めている項目を補償してもらえること、日本語対応スタッフの方の丁寧な対応が決め手となって、この保険を契約するに至りました。
契約はWebで、支払いはクレジットカードやWiseからできます。手数料や為替レートの関係から、私はWiseでの支払いをしました。今回は15ヶ月分で885ユーロ支払いをしました。支払い1日後には保険証書などがメールで送られてきました。
ハンガリー生活1ヶ月目で保険対応?
実は、ハンガリーに来てしばらくは、夫の学校の関係でハンガリー人の知人の家を貸してもらっていました。長い間家に人が住んでいなかったせいか、少しすると、下の階の住人から、私たちの家からの水漏れで天井にシミができてしまったと連絡がありました。びっくり!
すぐにステップインに問い合わせしたところ、即日で回答をいただきました。こういった場合は、本社に保険金の請求を行い、保険の適応かどうかを審査してもらうようです。
適用だった場合は、保険会社から被害を受けた住人の方に、修理代が支払われます。(消耗・摩耗や過度の負荷による損害は、補償されなかったりと色々な決まりがあるみたいです…難しい。)
最終的に、今回は家の持ち主の保険により修理費が降りたため、こちらの保険は使用していませんが、ハンガリーに来て早々このようなトラブルが起きるとは思っていなかったので、損害賠償も付いた保険を選んでおいてよかったです。保険に入っていたので、今回のような事態でも焦ることなく対応することができました。まさに、備えあれば憂いなし、ですね。
まとめ
海外で暮らす際の保険は、日本の保険会社だけでなく目的や予算に合わせて色々な会社を検討することが大切です。
保険会社によって保証内容や条件が変わるため、契約前にしっかり確認しましょう。
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